Waitakere自然公園が2018年5月から閉鎖!その理由のKarui Diebackとは?
ニュージーランド固有種の木『カウリ』が枯れてしまう病気Karui Diebackの広がりを食い止める為、ニュージーランドの最大都市オークランドの西にあるWaitakere Rangesの山一帯とHunua Rangesの一部が2018年5月1日から立ち入り禁止となりました。その為、今まで通りアクセスできていたワイタケレ自然公園内にあるトレッキングコースも閉鎖となり、一般の人は立ち入ることができません。
カウリの木が枯れる病気『Karui Dieback』とは?
カウリの木を枯れさせる病原体が発見されたのが2009年で、『Karui Dieback』と正式に命名されたのが2015年と結構最近の事ですが、急速に病原体が広がってしまい現在カウリの木が危機的状況にあります。
現段階では、Karui Diebackに感染してしまったカウリの木を治療する手立てはなく、とにかくKarui Diebackに感染させないようにするしかない状態です。
Karui Diebackが広がった大きな要因が観光客
残念ながら、Karui Diebackの病原体を広めてしまった大きな要因としてトレッキングを楽しむ観光客によるもので、病原体の付いた靴でカウリの木が自生するトレッキングコースに行きどんどんと広がってしまったのです。
詳細はThe Kauri Dieback Programme(英語)https://www.kauridieback.co.nz/
2018年5月よりワイタケレ自然公園が閉鎖に
これ以上Karui Diebackが広がってしまうとカウリの木が絶滅してしまう恐れがある為、オークランド市議会の決定により2018年5月から一部地域を除きワイタケレ自然公園への立ち入りが禁止となりました。
2017年頃からワイタケレのトレッキングコースの一部で閉鎖が始まっていたのですが、今現在はその殆どは閉鎖されアクセスできなくなりました。
一部のトレッキングコースは現在もアクセス可能
ただし、カウリの木が自生していなくKarui Diebackの影響が無いトレッキングコースは今まで通りアクセスすることが出来ます。
トレッキングコースの状況は、Auckland Councilのウェブサイトでエリアごとの一覧で確認可能です。また、閉鎖されているかどうかの確認できるPDFファイルのマップがダウンロードできます。
Auckland Council(英語)Waitakere Ranges
行き帰りの靴底の消毒は忘れずに!
Karui Diebackの広がりを防ぐために、カウリの木が自生するトレッキングコースの入り口には、靴底を消毒・洗浄する場所があるので、必ず靴底の泥を落とし消毒液をスプレーしてからトレッキングするようにして下さい。
行きだけではなく帰りも泥を落とし消毒して、他の場所にKarui Diebackの病原菌を広めないようにしましょう。
まとめ
これまでワイタケレのトレッキングコースには写真を撮りに何度も訪れていましたが、結構お気に入りのコースも立ち入り禁止となってしまい非常に残念です。今後、一部のトレッキングコースは整備し直し再開する可能性もあるようですが、まずは自然を最優先してカウリの木を守っていって欲しいものです。